家具の知識 材料編

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家具のプロが教える 家具を買いに行く前に知っておきたいこと  材料編

僕の個人的意見ですが、ニトリやイケヤが流行るというのは、いまの日本人は家具に興味が無い、ということを体現している気がします。

僕自身はは、ニトリやイケヤに行っても欲しいと思う家具はないです。
コスパたけーなぁ!という商品が時々あるくらいです。
ネットで調べれば溢れるばかりの情報があるのに、価格ばかり比べて、本当に良いものを発見する眼が養われてないです。
ひと昔前の日本人は、いろんなことを常識として最低限の教養として知っていたと思います。
読者の皆さんには、このブログで少しでも、最低限の家具の知識を身につけてもらえれば幸いです。
木製家具に使われている材料は、大きく分けると2種類あります。
下地材と仕上げ材です。
下地材とは、家具の大部分を占める材です。木材やMDFがそれにあたります。
仕上げ材とは、表面材のことで塗料やシートのことをいいます。

家具の下地材

1)木材

木製家具の大部分に使われている材料です。
塗料で仕上げるのが一般的です。
家具屋さんに行くと置いてある家具の材種は、アメリカ材やヨーロッパ材、南洋材がほとんどです。杉や檜を使った国産材家具はほとんど市場にないですが、最近は飛騨産業など国産メーカーが売り出しています。
それでは、家具によく使われている樹種を紹介します。
★の数が多いほど希少価値のある材で高級です。
★★★★★ウォルナット
★★★★メープル(カエデ)
★★★★オーク(ナラ)
★★★アッシュ(タモ)
★★★ビーチ(ブナ)
★★★アルダー
★★パイン(松)
★★ラバー(ゴム)
かつてはマホガニーやチークなど他の樹種もありましたが、いまではあまり市場にないようです。
樹種(木材の種類)ごとで色や木目が違いますが、
樹種ごとの説明は追い追い記事にしたいと思います。
最近の人気の材はウォルナットでしょうか。
ウォルナットは木の色が赤茶っぽく、塗料で色付けしなくても濃い色で仕上がり、また木目も綺麗です。
下地材料として紹介していますが、仕上げ材料の特性もある材料です。
無垢の木材は基本的には塗装仕上げです。
無垢材は、木に含まれる水の割合(含水率)によって伸縮します。
木に調湿作用があるからです。
しかし、この伸縮性が原因で時には割れることもあります。
これは無垢材ならではの特徴でもあります。
僕は、無垢材のいいところは、割れたりしても修理できることだと思うのです。
逆に、下に紹介する繊維板は壊れたら最後、修理不可能です。
長く使うなら無垢材の家具をお勧めします。
無垢材の用途
テーブル・椅子・ベッド・タンスや食器棚の前板・扉・天板・脚など。
また、ソファの下地組にも使用されています。

2)繊維板

 

木の屑を接着剤で固めた板です。
家具によく使われるのはMDFとパーティクルボードです。
パーティクルボードは、建材にも使われています。
注意して欲しいのは、ホルムアルデヒドの量です。
いわゆるF★★★★かどうかです。
ホルムアルデヒドが大量に発散する材料が使われているとシックハウス症候群の原因となります。
建築基準法で建材には厳しく規制されているのですが、家具屋さんで売っている家具にはこの基準は適用されていません。
(システムキッチンなどの作り付け家具には適用されます)
大手の家具屋さんやメーカーは、社内の規定にホルムアルデヒド発散量の基準を設けて商品開発しているのが現状です。
このホルムアルデヒドホルムアルデヒドですが、MDF剥き出しだとかなり発散しますが、シートを表面に貼ることでかなり抑えられます。
輸入品を買うときは、タンスなどの裏側を注意して見て下さい。シートを貼ってある商品を選んだ方が安心です。
MDFは、表面が平らな上伸縮性もないので、どんな仕上げも可能です。一般的にはシート貼りか塗り潰しの塗装で仕上げます。
しかし、繊維板の家具は一旦壊れると修理できません。
ですので、一生使える家具ではないのです。
子供用や単身赴任、学生時代などの限られた期間使うのであれば、安価でいいかもしれません。
繊維板の用途
ベッド、天板、扉、前板、タンスなど箱物家具の本体

3)合板

コンクリートを打つときの型枠に使われているので、コンパネと呼ぶ人もいますが、実は一言に合板と言っても種類は様々です。
また、建築用と家具用も厳密には違いがあります。
作り方は、丸太を桂剥きのようにスライス(ロータリースライス)して出来た薄い板を重ねてプレスして接着剤で固めます。
これも繊維板同様に接着剤を大量に使用しますのでホルムアルデヒドが含まれています。
家具に使われる用途としては、椅子の座面、ソファの下地、ベッドの底板などです。

家具の仕上げ材

1)塗料

無垢材で作られた家具は、原則的には塗装仕上げされます。
一概に塗装といっても、今では様々な塗料を使われています。
国産メーカーなどでは、どういった塗料をしようしているか、POPなどで表示しています。
一般的に、木製家具に使われる塗装は、
ポリウレタン塗装、ラッカー塗装、アミノアルキド塗装、
またUV塗装と言って、塗料が紫外線照射により硬い強度をもつ特殊な塗料もあります。
塗料は、塗れば塗るほど塗膜が厚くなるので下地が保護されます。
しかし、塗膜が厚くなると光沢がでますので、それを嫌がる方もいます。
最近はどちらかというと、塗膜を薄くしてツヤがない自然な仕上げが好まれるようです。
また、自然仕上げといえば、オイル仕上げやソープ仕上げという方法もあります。
これらは、無垢の肌を活かし非常に自然な仕上げになりますが、
表面が傷つきやすく、メンテナンスが必要になります。

2)シート

紙などのシートに木目や石目などの柄を印刷したものです。
MDFや金属など表面が平な面に貼って仕上げます。
最近では、表面に凹凸があり強度も強く、一見無垢材と見間違えるシートも開発されています。
シート貼りのメリットはコストです。
家具屋さんにおいてある安い家具はほとんどシートが使われています。
ただし、見た目では見分けのつかないほど本物の無垢に近いシートも開発されています。
買う前に表面を触ったり、店員さんに確認してください。
シート貼りのデメリットは剥がれたら修理が出来ないことです。
また、シート貼りと無垢材を併用している家具もあります。
初期は色が合っていますが、経年変化により無垢材部分は色が変わりますので、
シートと無垢で色の差が出てくることもあります。
長く使うつもりであれば、シート貼りの家具はオススメしません。
子供向けの家具であれば、期間がきまっているのでシート貼りの安い家具でもいいかもしれませんね。

3)メラミン化粧板

メラミンは非常に硬度の高い樹脂です。
木目や石調・無地の柄を印刷して仕上げたものを、
テーブルの天板や食器棚などの前板に貼ります。
ファミレスなどの飲食店のテーブル天板はメラミン板を貼って仕上げています。
熱や摩擦につよく、汚れても簡単に水拭きできるので、多くの飲食店で採用されています。
シート貼りのように剥がれることもなく、非常に機能的な素材です。
ただし高いので、家庭向けにはあまり出回っていないようです。

4)突板

無垢の丸太から、大根の桂剥きのように薄くスライスしたものです
(ロータリースライスといいます。)
0.3~1MMくらいの厚みがある、ぺらぺらの無垢材です。
それをMDFや無垢材などに貼ってから塗料して仕上げます。
特徴としては、無垢材ほどコストが高くないけど、表面は無垢なので自然な仕上がりになることです。
最近は無垢材が高騰しているので、突板をうまく貼ってリーズナブルな価格に抑えているメーカーが多いようです。
無垢は高くて手が出ないけど、シート貼りは嫌、という方には突板が手頃です。

まとめ

もちろん、国産メーカーの無垢の家具が安心できますし、デザインもいいです。
でも最近は、海外製で安くてデザイン性もあり優れた家具が出てきています。
結論として、大事なことは用途と期間、そしてコスパだと思います。
自分の目的に合った材料を選びましょう。
家具を選ぶ際は、TPOを気をつけて検討してみてください。
Time (時間=期間)
Place / Price (場所=どこに置くか/ 価格)

Ocupaction (目的=誰がなにのために使うか)

 

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