エッセンシャル思考のススメ 第2章 選択ー選ぶ力を取り戻す

我々人間は、日々、選択の連続です。
しかし、我々は無意識に選択を行っています。

例えば、朝起きる時間。
朝、ぎりぎりまで寝てから出かけるか、
それとも1時間くらい早く起きて、勉強なり趣味なり読書なり、有意義に過ごすか。
この朝起きる時間を決めるのも選択のひとつです。

もっと細かい部分では、朝食。
朝マックにするのか日本食を食べるのか、家で食べるのか外食もしくはコンビニで買うのか。

我々は日々選択の連続をして時を過ごしています。
しかし、それに対してあまり意識的ではないです。
朝マックやコンビニは明らかに体に良くないということをわかっているのに、時間がないから、という理由で選択している人が多いのではないでしょうか。

もっと、無意識的な話をしてしまうと、
「歩くとき左足を先に出すか、右足を先に出すか」
これはまさに習慣やその場における状況で、体が勝手に判断して決めています。
今日は、右足を先に出して歩こう、という意識をもって選択している人はいないと思います。
右足から歩こうが、左足からあるこうが、どうでもいいことは、無意識な選択でもよいかもしれません。

ただし、大事なことまでも、無意識的な選択をしてはいけません。
たとえば、どの大学へ行くのを決めるのに、
「この大学しか受からなかったから」
という理由で選んでいませんか?

まさに、僕自身がそうでした。
一浪するのと現役で2流大学へいくのと比べて、後者を選んだのですが。
選ぶのにかけた時間は、ほぼ一瞬でした。

本当にそれで良かったのでしょうか。
就職にしても同じです。
「この会社しか内定がなかったから」
という理由で選んでいませんか。
その内定を蹴るという選択肢に対して、どれくらい時間をかけましたか?

僕は就職活動で、3社内定をもらいましたが、1社を選ぶのにそれほど時間をかけませんでした。
その結果、ブラック企業に勤めてしまい、無意識的で最悪な6年間を過ごすことになりました。
結論から言うと、当時の自分には正しい選択をする能力がなかったといえます。
もちろん、ほかの会社に勤めたら幸せだったかどうかは、今になってはわかりません。
過去に遡って、やり直すことはできませんが、今と未来は変えることはできます。

ただし、未来をかえるにためには、今を意識的に生きなければなりません。
意識的に選択するのもその一つです。

選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけだ。

人は、なぜ選ぶ能力を手放してしまうのか

それは、学習性無力感があるからです。
たとえば、算数の初歩でつまづき、どうやっても解けない問題に苦しんだ子供は、算数を理解しようという努力を投げ出してしまい、何をしても無駄だと思い込むからです。
また、仕事の場合も同様で、いくら努力しても無駄だという経験をした場合、反応は大きく2つに分かれます。

①努力をすっかりやめてしまう人
②働きすぎ、何もかもやろうとしている人。

自分では何ひとつ選べないから、すべて引き受けてしまう
僕の経験に当てはめると、最初は②だったが最終的には①になりました。

そもそもこうなってしまうのは、目上の人や上司、顧客の命令は絶対という、幼少期から刷り込まれた思い込みによるところがあります。
エッセンシャル思考では、まずこの思い込みを捨てなければなりません。
選ぶという行動を自分のものにして、選ぶという行為に自覚的(意識的)であるのがエッセンシャル思考です。
選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないということを理解しなくてはなりません。
それでも、親や上司や顧客は自分の思いを押し付けて要求してきます。

ここでエッセンシャル思考は極論すぎるのですが、自分にとって大事なものだけ選択して受け入れるのがエッセンシャル思考です。

しかし、それは「頑固」や「わがまま」「自己中」扱いされかねません。
ですので、「彼らの要求を受け入れると自分がどういう状態になるのか?」というシミュレーションが必要です。
すべてを受け入れてキャパオーバーしてしまえば、それこそお互いにとっていい結果にはなりません。
ここで必要なのは客観的な考察のみであり、「やる気があればできる」というような精神論を踏まえてはいけません。

本質的には、頑固である方が良い結果を出しやすいのですが、コミュニケーションの仕方によっては、相手を怒らせてしまうという弊害があります。
ですので、「エッセンシャル思考を読んで、さぁさっそく実践だ!!」
といきり立つよりも、この状況はエッセンシャル思考ならどう考えるかと、意識的に状況を見つめることが大事です。
しかし、最終的には自分の選択力を磨き、うまいコミュニケーション能力をみにつけ実践していかないと、ウィリアムズ・ジェイムスのいう「自由意志」を手に入れられません。

自分の人生を思い通りにしたいなら、他人に自分の人生を選択させない

親は言います。
「あなたのことは、ママが一番わかっている。ママの言う通りにすれば、あなたは幸せになれる。」

上司は言います。
「俺はおまえのことを買っている。だからおれの言うとおりにすれば、悪いようにはしない。」

いやいや、自分のことを一番わかっているのは自分です。
人は他人に評価を求めようとしますが、他人の評価をもとめることは、自分を他人に合わせることであり、選択権を他人にゆだねることです。

例えば、デートのとき

彼氏「何食べたい?」

彼女「なんでもいい」

彼氏「じゃあ寿司でいい?」

彼女「えー寿司、昨日も食べたじゃん。イタリアンにしようよ」

なんでもよくねぇじゃん。
他人に選択権をまかせても、自分のほしいものは手に入りません。
イタリアンが食べたいなら、最初からそう答えるべきなのに、人は思考をめんどくさがり相手にゆだねてしまいます。

「親や上司は経験豊富だから、言っていることは正しいはず」

これも思い込みです。
正しいこともあるし間違っていることもある。
「それもわかっているけど、衝突がいやだから、いうとおりにやっておけばよい。」
これは、諦めた人の考え方。

この章では、最後にこう締められています。
「エッセンシャル思考の人は、選ぶ力を無駄にしない。その価値を理解し、大切に実行する。選ぶ権利を手放すことは、他人に人生を決めさせることだと知っているからだ。」

なお、ここの解説は僕の独断と偏見に基づいたものであり、著者の本意とずれている場合もあります。
エッセンシャル思考をもっと知りたい方は、本書をお読みください。

第3章へ続く>>

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