70点デザインでも売れるわけ

残念ながら、低価格帯の商品は、70点のデザインでもけっこう売れてしまうことがあります。
家具については特にその傾向があります。

コスト重視で開発してるのにデザインにこだわってコスト高になると、デザイン良くてもコストが合わない壁にぶつかります。

結局、商品化されません。
なぜなら、競合他社に同スペックの商品がある場合、デザインよりも価格の方が重視されます。
それは、低価格帯〜中価格帯を求める顧客にその傾向があるためです。

低価格帯になるほど、デザインよりも、コスパ(低価格・高機能)にこだわるから、多少ダサいデザインでも売れてしまいます。
はじめから低価格帯の商品を開発するつもりなら、それをわかっているデザイナーが必要です。
コスト重視で商品開発するなら、高くてカッコいいものしか作ろうとしないデザイナーに頼んではいけません。
デザイナーに頼むと、デザイン料を別にしても、製品コストが高くなる傾向にあります。そのため、商品開発担当はデザイナーを避けるようになります。

するとどうなるか。

他社の製品を工場に持ち込んで、コピー品を作らせるようになります。
現に、家具業界の低価格帯は、他社の劣化コピーの焼き増し品ばかりです。

デザイナーは、自己ブランディングにこだわり高いものしか作りたがらない。

バイヤーは、デザイナーに頼むとコストだからになるから商品化できない。

結局、バイヤーはデザイナーに頼まずに、競合他社の売れ筋画像を海外の工場に持ち込んで作らせます。
そして、他社製品をちょっと変えて

「PBです」

と、うたって売る。

出来上がったものは、現地工場が作りやすいようにオリジナルを改悪したちょっとダサめの60点デザイン

価格が安ければそ、多少売れます。
70点のデザインなら、もっと売れます。

開発者の意思に寄り添わないデザイナーも問題ありますが、コピー品を作らせるバイヤーもモラルがないですね。
こんなことがいつまでも続くのでしょうか。

最近は、AIが椅子をデザインしはじめたようです。
もしAIがコストも考えてデザインしてくれるようになれば、わざわざコピー品なんて作らせなくて済むようになります。
新しい時代が近づくことに少し期待が持てます。

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